書の表現にもいろいろなスタイルがあります。
本校では和菓子科・洋菓子科ともに書道の授業があります。 和菓子科は「書」は必要なものですが、洋菓子では必要なの?と思う方もいるかもしれません。
本校の書道の先生は、生活の中での「書」と展覧会や美術館等での作品としての「書」の両方に携わっている須田清子先生です。
雅号は「須田妍峯(すだけんぽう)」。
先生のHPからの引用ですが、 「筆文字を身近に感じてもらうものとして、書として書かれた看板などで目にするお店の店名やいろいろな商品の名前等はその文字を墨と表現した場合の雰囲気がいかに大切であるかだ。さらにその墨表現の中に魂があるかも大切な要素があると思う。」という文があります。
つまり洋菓子に関しても、書の表現としてお店の名前・内装・包装紙などにも使えるのです。
今回の授業は、文字をベースとしながらも、アートとして表現ができるようにとする授業です。
まずは手始めに自分の名前や・東京23区の区名などを筆ペンで書き、先生に指導して頂きます。
次は作品に自分のものだと印すゴム印を作ります。 これは何という文字なのでしょうか・・・。ぱっと見わかりません。
これは見たのを覚えています「こより」とひらがなでかいてあります。ハンコなので文字は反転したものを書き、それをカッターで削っていきます。文字を線として残したい場合は文字以外が低くなるように削ります。反対に文字を白く抜きたい場合は文字の部分を削り取ります。また、その文字も枠の中にどう描くかでも見た目の印象が変わってくるのが楽しいところです。
こうなります。
これは文字と枠線を残すタイプですね。
これが、こう。
個性豊かな作品群 Iクラスの作品
Jクラスの作品 このゴム印をこれから描く作品に押します。
書道アートは半紙で描いてから、ポストカードに描いていきます。
濃淡の墨を用意して、薄い色から描いていきます。先生がお手本を見せてくださいます。
濃い墨を入れていきます。
アクセントに金色をあしらい、印を押して完成です。 こちらは先生の作品。
戸惑いながらも線を走らせます。まんま字の人もいますね。
おもいおもいの作品が出来上がりました。
色々な作品がありましたが、それっぽい作品をご覧ください。
須田先生のポストカードの作品。
半紙とポストカード両方の作品。
普段なかなか触れることのない筆を使い、線を描くという作業でしたが、単調に線を描くのではなく、濃淡と強弱をつけるというのが重要だと分かったと思います。実はこの筆使い(刷毛使い)は洋菓子にも大事なことなのです。
このようにケーキの表面にチョコレートなどで線(模様)を描くというのがあり、今日の授業はとても役立つものだと私は思いました。
このように、生徒のみんなは色々な技術を身に着け素敵なお菓子を作れるようになってほしいです。
toru