製菓・パンづくりの現場で働く際には、国家資格を取得していることが有利に働きます。
そこでこちらでは、製菓専門学校に通う学生や卒業生の方が取得しやすい資格についてまとめました。
在学中に取得できる国家資格
まずは学校に通いながらでも取得が可能な資格からご紹介します。いずれも在学中に取得することで、卒業後の受験期間短縮につながるのがメリットです。
製菓衛生師
食品の安全・性質に関わる知識を身に着けることで、安全性の高い商品の製造ができると認められた方が取得できる資格です。店舗責任者や、独立後の菓子店経営という立場においては、大変有利となります。
取得には2年以上の製菓・製パンにおける実務経験が必要となりますが、製菓衛生師養成校に指定された本校で製菓技術学科1年次に衛生学や製菓理論に関する知識・製造技術を学び、修了した後に受験資格が与えられます。その後、在学中の2年次に受験をします。
食品衛生責任者
店舗・施設における衛生の自主管理を目的とした資格です。食品に関わる事業を行う場合には、各店舗・施設ごとに食品衛生責任者を定める必要があります。資格自体は講習の受講のみで取得できるため、ハードルはそれほど高くありません。当校の場合は、製パン技術学科の学生全員が在学中に資格を取得します。
なお、製菓衛生師の資格を持っている場合には、食品衛生責任者とみなされるため講習の受講は不要です。
卒業後に取得できる国家資格
次に紹介するのは卒業した後に取得できる国家資格です。
製菓専門学校を卒業することで資格取得にかかる時間を短縮できる場合がありますので、ぜひ受験を検討しましょう。
菓子製造技能士(1級・2級)
菓子製造の技術者としての技術や知識を認定する菓子製造技能士は、高い技術力をアピールすることで就職やキャリアアップに役立ちます。
1級は上級者、2級は中級者向けの内容です。受験には、2級は2年以上、1級は7年以上の実務経験が求められます。
ただし、製菓専門学校を卒業している場合は卒業後すぐに2級を受験可能です。
1級については専門学校で受けた課程・授業時間によって必要な経験年数が異なりますが、実務期間は短縮されます。
なお、2級合格者は2年後に1級の受験が可能になるため、先に2級を取得するのが一般的です。
パン製造技能士(特級・1級・2級)
パンの製造に関わる知識・技術を認められた方が取得できるパン製造技能士は、高い技術力をアピールすることで就職やキャリアアップに役立ちます。取得するとパンづくりのプロとして認められ、就職やキャリアアップに役立つでしょう。
特級・1級・2級で分かれており、それぞれに受験に必要な実務経験期間が異なります。2級の場合は専門学校卒業後すぐの受験が可能で、1級の場合も専門学校を卒業すると実務期間が短縮さ れますが、2級合格者は2年後に1級の受験が可能になるため、先に2級を取得するのが一般的です。
職業訓練指導員
公共の職業能力開発施設や民間の職業訓練施設などで、専門的な知識や技術を指導できる資格です。
「パン・菓子科」の職種にあたり、菓子製造技能士・パン製造技能士の保有者は実務経験不要で、試験免除があります。
国家資格があれば就職で有利になる
国家資格は権威性が高く、自身の技術や知識を証明するのには最適です。就職活動の際にも有利となり、仕事の幅も増えるでしょう。とくに、菓子製造技能士やパン製造技能士の受験は、2級取得だけでも2年の実務経験を必要とします。製菓専門学校卒業というアドバンテージを生かせば、卒業後すぐの取得も可能です。将来的に自身のお店を持つ際も、国家資格があるだけで周囲の信頼を得やすくなるでしょう。
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今回は在学中・卒業後に取得できる国家資格を5種類ご紹介しました。ご自身の進路に合わせて、役立つ資格を選び取得に向けた勉強をしてみましょう。
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