世の中には「カロリーゼロ理論」なるものがあります。 あの方が提唱しているあの理論です(笑)。
・カロリーは熱に弱く、110℃以上の油で揚げると消滅してしまう。
・カロリーは食品の真ん中に集まるため、穴の開いている食べ物は0kcalである。
・野菜など、ヘルシーなイメージのある食べ物は実際に0kcalである。この理論では芋類も、つまりフルーツも0kcalということになる。
おおおおおお! 真ん中を抜いたドーナツ!フルーツに衣を付けて揚げたベニエ! まさにこの理論を実証するための授業!!!
・・・嘘です!
今回は1日ひたすら油で揚げて揚げて揚げまくる授業です。
品数なんと6製品! ドーナツ系3種類でも分けられるし、フランス・イタリア・ドイツ等の国別でも分けられる...😑 はい、まずは説明していきましょう!
最初に仕込むのはイーストを使う「ベルリーナ・プファンクーヘン」
ざっくり言うと、ジャム入りの揚げパンです。パンのように発酵させてから油で揚げるのです。
パンのように捏ねてから
発酵させていきます。
その後分割してさらに発酵させます。
お次は「オールドファッション」
これはベーキングパウダーを使って膨らませます。
生地を仕込んだら冷蔵庫でしっかり冷やしリング状に抜いて揚げていきます。
薄く伸ばして
しっかりと割れるように切れ目をいれています。
次はちょいと変わり種「クレーマ・フリッタ」です。中身は何の変哲もないカスタードクリームです。
だがしかし、それにパン粉の衣をつけて揚げるカスタードクリームのフライ! 何故だ!なぜカスタードクリームを凍らせてまで衣を付けた! なぜ揚げようとしたイタリアの人!!
と、語気を強めてもしょうがない...実はこれ、何気に美味いのです。
カスタードクリームをカードルに流し、カッチカチに冷凍させます。
それをカットし、粉をつけて、卵くぐらせて、パン粉つけて...普通にフライを作る工程です(笑)
どんどん揚げていきます。
そしてシュー生地をリング状に絞って揚げると、あ!よく見るアレです、アレ「フレンチクルーラー」
クルーラーと は、ドーナツ生地をねじりながら円を書くように成形されたものですが、シュー生地を使うと「フレンチクルーラー」と呼び名が変わるようです。
仕込んだシュー生地をセパレート紙に絞り油に落としていきます。
良い色に揚がったら、冷ましてクリームを絞っていきます。
もう一品は「ぺ・ド・ノンヌ」。
フランス語で「尼さんのおなら」という意味です。なぜこんな名前???と思いますよね。 むかしむかし、ある修道院でシュー生地を作っている修道女が、調理中におならをしたために誤って生地を油に落としたことがきっかけとなってこの菓子が誕生した、なんて話があります。
仕込んだ生地を絞りながら、パッツンパッツン切って油に落とします。
最後は「ベニエ」。
こちらもフランスのお菓子です。フランスでは、果物を詰めた生地を油で揚げたペイストリーの総称として用いられています。ベニエとは、フランス語で「揚げた生地」を意味する言葉です。これもヨーロッパ諸国で色々なバリエーションがあります。今回の授業ではフルーツに衣を付けて揚げたものです。
今回はパイナップル・バナナ・リンゴです。
ベニエの衣にはビールを入れてカリっとした衣になるように揚げていきます。
さて、ベルリーナーも良い感じに発酵しました。
ものすごい柔らかさに喜んでいます! 小動物を持っているかのようです(笑)
きれいに揚がると横に白い線が入ります。
シナモンシュガーをまぶし、中にフランボワーズジャム、アプリコットジャム、カスタードクリームを詰めて完成です。
さあここからは、写真大好き64期生の授業風景です。
今日もみんな良い笑顔してます!
さあ、最後。
油をたっぷり吸いこんだオールドファッションに、さらにチョコレートをコーティングしていきます😲
あああああああああ!
いったい何キロカロリーなのでしょう⁈ でも大丈夫!最初に書きましたよね。
カロリーは食品の真ん中に集まるため、穴の開いている食べ物は! ドーナツは!! オールドファッションは!!! 0kcal である!
たぶん! きっと、 おそらく... 信じよう、あの人を(笑)
こんな可愛い包装も!
さあ、完成です!フレンチクルーラー
ベルリーナー・プファンクーヘン
オールドファッション
ペ・ド・ノンヌ
ベニエ
そして、クレーマ・フリッタ
1日中揚げ続け、帽子の上からでも髪の毛にまで油の臭いが付くこの授業。
放課後アルバイトの生徒達は油臭さは取れたのでしょうか?(笑)
今日も1日お疲れ様でした!
toru