【2年生】アルザスの風を、巣鴨から - 日本菓子専門学校

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【2年生】アルザスの風を、巣鴨から

【2年生】アルザスの風を、巣鴨から

今回は外部講師、巣鴨にある「パティスリー ヨシノリアサミ」の浅見シェフの授業です。

フランス(ヨーロッパ)で修業されたシェフは数多くいますが、10年を超える期間を過ごしたシェフはそんなにはいません。

浅見シェフは、アルザスで最も大きい街ストラスブールのパティスリーで10年間シェフを務め、さらにアルザス滞在中に数々のコンクールに優勝・準優勝という成績を収めた素晴らしいシェフなのです。

そんな輝かしい経歴をお持ちのシェフですが、いつもニコニコ笑顔の気さくな方で、授業も浅見シェフのデモンストレーションは生徒に色々手伝ってもらう参加型のかたちで授業は進んでいきます。

生徒達も、新しいテクニックや新しい素材・道具などに驚きながらも、ニコニコ笑いながらもキビキビ動くシェフにつられて、集中して作業は進みます。

まずは夏に向けてのパイナップルを使った生菓子です。

底になるビスキュイマカロンを絞ります。

完熟パイナップルを細長い拍子木切りにします。

パイナップルのムースリーヌを仕込み、セルクルに詰めていきます。

日菓専は3人1班。全員で協力して仕込んでいきます。

次はケーク・オランジュを焼いていきます。

これは焼き上がりまだ熱いうちに、たっぷりとオレンジのシロップを打ちます。

シェフのシロップのかけ方を見て

シェフの飾りのお手本を見てケーク・オランジュを飾ります。

おいっ!カメラ目線はいいから盛り付けなさい!

もう1品はマロンとカシスの焼き菓子です。シェフ持参の型は栗の形でとてもカワイイ🌰

和栗たっぷりのしっとりした生地の中に、カシスの実が忍ばせてあるのです。

生徒達は学校にある違う型で焼きます。

さあ、生菓子の型を外し仕上げにはいります。

シェフが仕上げの最後の部分のデモを行っています。イタリアンメレンゲをバーナーで炙り焼き色を付けていきます。

炙りながらもニコニコ

いい感じに焼き色を付けています。

さあ、全て仕込み終わりました!これから浅見シェフがディスプレイしてくださいます。

ケーク・オランジュ

マカロン・アナナス

マロニエ・ディジョン

全てを配置し、総仕上げに夜のヒットスタジオ(注1)のようにドライアイスの煙の演出まで!!!

アルザスの象徴「コウノトリ」

「コウノトリ」がくわえているプレッツェルの「A」はアルザスとアサミのAだそうです。

ここまでディスプレイされるシェフはなかなかいないので、生徒たちは圧倒されていましたが、お菓子はただ作るだけではなく、ディスプレイや包装まで考えねばならないので、とても刺激的な1日だったと思います。

(注1):夜のヒットスタジオ・・・1968年から1990年までの22年続いた伝説の歌番組。ドライアイスを大量に使いスモークだらけ演出が特徴。このブログを書いている toruの昭和世代にはとてもテンションの上がる演出なのである。

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