皆さんこんにちは。
製パン科担当の千葉です。
製パン科では1年間に約200種類のパンを実習します。
パンはヨーロッパ発祥のものが多く、1つ1つのパンに古い歴史や宗教的な意味、その国や地域によってとても大切にされてきているものも多い事があり、紐解いていくと興味が尽きないとともに、先人たちに敬意をもって作らなくてはとつくづく思い知らされます。例えば「シュトレン」。ドイツ生まれの発酵菓子です。現在日本ではバターや砂糖まみれの外観にナッツやドライフルーツがこれでもかと入っているとてもリッチなものですが、15世紀以前のドイツではバター、砂糖、ナッツ、ドライフルーツは使用を禁止されていて、質素なパンをクリスマス前の断食期間に食べていました。それに納得がいかなかったザクセンの有力者がローマ法王に掛け合いザクセンでのバターや砂糖の使用が認められ、どんどん美味しくなっていきました。日本は室町時代、銀閣が完成した頃。世界ではコロンブスがアメリカ大陸を発見した頃です。現在でもザクセンのドレスデンではシュトレンの聖地としてクリスマスマーケットが開催されたり、厳密な審査を通過したものだけ「ドレスナーシュトレン」として認定シールがついています。もし今の時期にドイツに行く予定がありましたら是非ドレスデンに立ち寄ってみてください。
それでは本日は11月3日に開催いたしました学園祭の様子をお届けします。
今回も製パン科目線で楽しんでいただけたらと思います。
実行委員のみなさんよろしくね。
恒例のテープカットから始まります。
ここから製パンの体験教室を見てみましょう。
コンテストもやってます。
コンテストの入賞者たちです
青いエプロンは製菓学科の1年生です。
無事におわって、最後はみんなでお疲れ様の1枚。
当日は11月とは思えない汗ばむ陽気で、大きな事故もなく
来場者の皆さんに楽しんでいただけたかと思います。
何より学生達が楽しそうなのが一番良かったと思います。
1年間という短い学校生活ですが、記憶に残ってくれたらありがたいです。
それでは本日はこの辺で失礼します。
製パン科担当 千葉でした。