まだまだ寒い日が続きますが、もうすぐ、卒業式と入学式のシーズンが訪れますね。
出会いと別れの季節とも言われるだけに、不安を感じてソワソワされている方も
多いのではないでしょうか……?
そんな時だからこそ、とにかくなんでも前向きに受け止めて新生活を楽しんでいきましょう!!!
こんにちは。製パン科の平岡です。
今回は、私担当の実習を自ら紹介させていただきます。
昨年、『第32回カリフォルニア・レーズン ベーカリー新製品開発コンテスト』の
育成機関部門に参加させていただきました。
そして、大変光栄な事に優秀賞をいただくことができました。
その後、コンテスト主催のカリフォルニア・レーズン協会より、受賞製品の実習の実施のご依頼を
いただき、今回、本校の製パン科の学生に向けて実習をしました。
まずは、コンテストの概要と製品の説明をしました。
みんな興味を持ってくれたかな……?

まずは、前日に仕込んだクロワッサンの生地にバターを折り込むところからスタートしました。
先にデモを見せてから、みんなも作業を進めていきます。


折り込み生地が出来たら、製品に合わせてカットしていきます。

入学してから、クロワッサンの生地も何度も作りました。
卒業を間近に控え、みんな手際良く作業が出来るようになりました。
すばらしい!!
カットした生地を休ませてる間に、中に挟むピスタチオ風味のダマンドクリームを
作ります。
そして、生地にダマンドクリームを塗り広げ、予め下処理をしたレーズンと
ローストしたマカダミアナッツを敷き詰め、巻き上げていきます。
この巻き具合が、絞めすぎても緩すぎても良くないので、なかなか難しいのですが、
みんな上手に出来ました。
そして、車輪のように巻き上げ成形した生地を15㎝のトルテ型に入れて発酵させます。


みんな初めてなのに上手だね。
この一年で本当に色々出来るようになりました。
発酵した生地を焼いて、ラストスパート!
最後にピスタチオペーストを入れ黄緑に色付けしたホワイトチョコレートを付けて、
ローストしたピスタチオとカットレモンでデコレーションをします。
みんなそれぞれのセンスが光り輝いています。



そして、完成です!

ん?これは、パン……???
これは、コロナ禍が落ち着き、また、みんなで集まって、シェアして食べて欲しいという思いを込めた
ケーキに見立てたデザインのパンです。
名前は『パン・オ・シシリー・レザン』です。
シチリア島の緑豊かな風景をイメージしています。(実際に行ったことはありませんが……)
仕込む材料が多く、作業工程も沢山ある製品だったのですが、
最後までみんな一生懸命、真剣に作業に取り組んでくれました。
今回の実習をきっかけに、1人でも多くの学生が、新製品を開発する楽しみや
コンテスト出場に対して興味を持ってくれたら嬉しいです。
卒業まで残りわずかとなりました。
学生のみんなには、悔いが残らないように、残りの学生生活を満喫して欲しいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以上。製パン科の平岡でした。