さてコーヒー。

紅茶と違いコーヒーはだいぶ好き嫌いがハッキリしてるようです。コーヒーなんて絶対無理!なんて言う生徒もいます。あと「なんか難しい」なんて声も。
コーヒーと言えば必ずと言っていいほど上がる好みの話し。でも好みは人それぞれです。
「あれもこれもおいしいけど、これの方が好き」 というのが本来の好みのはず。
コーヒーは難しくない。職人技なんていらない!
コーヒーってこんなに個性豊かで飲みやすくておいしい飲み物だったんだ!
というように、これまでの先入観を覆すようなコーヒーの授業を行ってくださるのは、川崎市元住吉にある「Mui」の大沢征史先生です。

パワーポイントで画像を見ながらコーヒーの基礎を学んでいきます。

コーヒー豆の精製の仕方、コーヒー生豆の製造プロセス、コーヒーの木の種類と特徴
そして先生が淹れて下さったアイスコーヒーを試飲していきます。
先生は言います。 「淹れ方ではなくコーヒー豆で味がきまる」と。
「家で美味しいご飯を食べたければ、まず良いお米を買うことから始めますよね。炊飯器や炊き方にこだわるのはその後のこと。コーヒー豆もそう。コーヒー豆と水だけで作られるから、良いコーヒー豆を使うとコーヒーは美味しくなる。シンプルなことなんです。」
なので良いコーヒー豆があれば、3つのことを守るだけで必ずおいしく淹れられると。
その3つは 「豆の量」「抽出時間」「抽出量」
「豆の量」 ・・・飲む直前に挽いた豆をしっかりと量を計って
「抽出時間」・・・少しずつお湯を注いで休んでを繰り返して(タイマーを使って計る)
「抽出量」 ・・・抽出できたら完成(お湯を注ぐ量ではない)
その後は実際に淹れていきます。






そして次々に今まで常識だと思っていたことを覆していきます。
ペーパードリップに必要なのは技術ではなく「知識」 コーヒー豆に少しお湯を落として蒸らす→ 蒸らさなくていい 粉の粗さで味わいが調節できる → できません 最後の1滴まで落とすと雑味が出る → 出ません 表面の泡はアク? → アクではありません
((((;゚Д゚)))) アアアアアアアアア
木端微塵に砕かれた常識も、先生の話を聞くとすべてが納得するのです。
よく、ブラジルとかグァテマラなどと国名が銘柄として売られているのがありますが、それはあまり良くない表現と先生は言います。
お米で考えてみてください。「日本」ではなくて、新潟県南魚沼郡塩沢町○○さんのコシヒカリ、と詳細に書かれているもののほうが良いですよね、と。
もう目からうろこが落ちまくりです。言われてみたらそうだよねと。
実際に先生に教わった淹れ方のコーヒーを飲んで、今までコーヒー飲めなかったけど今日のは飲めましたという生徒が何人もいました。
前回の紅茶もそうですが、お菓子とコーヒーもお互いの風味を引き立て合う大事なパートナーです。 変な先入観を持たずに、コーヒーを楽しむきっかけになった授業だったと思います。 紅茶もコーヒーもお菓子と一緒に楽しむし、お菓子の中にも入れることもあります。 これらの経験を生かして2年間の集大成「創作菓子」に取り組んでもらいたいと思います。
toru