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生クリームの“絞り”に関する豆知識



デコレーションケーキを彩る生クリームの絞りは、
パティシエの腕が試される作業です。
こちらでは、絞りに関する豆知識をご紹介します。

■絞り袋とは?
生クリームの絞りに欠かせない道具が絞り袋です。
絞り袋とは、その名のとおり生クリームを絞るための袋のこと。
中に生クリームや生地を入れ、手で絞ることで先端から生クリーム・生地を出します。
絞り袋には布製とビニール製の2種類があります。それぞれの特徴についてご案内しましょう。

・布製絞り袋の特徴
布製の絞り袋は、耐久性に優れる点が特徴です。
そのため、硬い生地を絞り出す用途に適しています。
クッキーやシューの生地などは、布製の絞り袋を使うのが基本です。

・ビニール製絞り袋の特徴
ビニール製の絞り袋は、安価で購入しやすい点がメリットです。
厚みや強度は、メーカーや製品によって差があります。
薄いものは耐久性に乏しいため、硬い生地には使えません。主に、生クリームに用います。

■絞り袋の口金について
絞り袋の先端には口金を取り付けます。
口金にはいくつかの種類があり、用途が異なります。
代表的な口金についてご紹介しましょう。

・丸口金
丸口金は先端の穴が丸い最もスタンダードな口金です。
生クリームのデコレーション、生地の絞り出しなどさまざまな用途で使われます。

・星口金
星口金は、先端に複数の切れ込みが入ったタイプです。
切れ込みに数に応じて、絞り出される生クリームにひだができます。
主に、デコレーションの用途で使われる口金です。

・バラ口金
バラ口金は、生クリームでバラの花びらを形作るために使用する口金です。
上手く使うことで、ウェーブやフリルを作ることもできます。

■生クリームを上手に絞るコツ
生クリームを上手に絞るためには、クリームの入れ方や絞り袋の持ち方が大切です。
生クリームを入れる際は、まず絞り袋を半分ほど折り返しいます。
その後、ゴムベラでクリームを入れていきましょう。

ゴムベラに残ったクリームは、絞り袋を持っている手でこそぎ取ってください。
絞り袋の半分程度までクリームを詰め、上部をしっかりとねじって圧縮します。

絞る際は、左手で下部を添えるように支え、右手でクリームを押し出していきましょう。
また、口金ごとのポイントもしっかりと意識してください。
例として、丸口金で丸く絞る場合は小さな「の」を書くように絞ります。
棒状のデコレーションは、口金を45度に傾け、押し付けないように絞るのがポイントです。
***
生クリームの絞りは、パティシエであれば必ず覚えなければならないテクニックです。
日本菓子専門学校では、生徒が絞りを習得できるようにしっかりとレクチャーします。
洋菓子作りに興味がある方は、ぜひご入学をご検討ください。
お申込み・お問い合わせはこちらから
https://www.nihon-kashi.ac.jp/taiken
 

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