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和菓子職人を目指す方法|パティシェとの違いや職業適正も解説



和菓子職人を目指すなら、製菓専門学校で基礎を学ぶのがおすすめです。
お菓子作りの基礎スキルはもちろん、
和菓子の歴史を学んだり、
茶道などの日本文化に触れたりすることができます。


短期間で効率的にスキル・知識を吸収できるのが、専門学校に通うメリットです。
今回は、和菓子職人を目指す方法やパティシェとの違い、
職業適性について解説します。


和菓子職人とは?

ここでは、和菓子職人の特徴や目指す方法、パティシェとの違いを解説します。
手がけるお菓子や働く場所、求められるスキルの違いを正しく理解することから始めましょう。



和菓子職人の特徴

和菓子職人とは、日本伝統の「生菓子」や「干菓子(ひがし)」を作る菓子職人のことです。
日本伝統の「わびさび」や美的センス、季節感などを反映させた、美しいお菓子を作るのが仕事です。
和菓子における生菓子とは、
生地に水分が多く、「餡(あん)」を使った菓子を指します。
饅頭、羊羹、大福などの餅菓子がこれにあたり、古くから日本人に親しまれています。
干菓子は、餅米や麦粉を原料とした乾燥菓子のことです。
「打ち物」「焼き物」「掛け物」「押し物」「飴物」の5種類に大別されます。
代表的な干菓子である「落雁(らくがん)」は打ち物、私たちの生活に馴染み深い「煎餅(せんべい)」は焼き物にあたります。一口に和菓子といっても、その種類は多岐にわたるのです。

そんな和菓子職人ですが、その多くは和菓子店や菓子メーカーで働いています。
真っ先にイメージするのは、創業数十〜数百年の老舗店で働く和菓子職人ではないでしょうか。
一方、菓子メーカーで和菓子の商品開発に携わる職人もいます。時代とともに、和菓子職人の働く場所は変化しているのです。
和菓子職人を目指すには、大きくわけて2つの方法があります。
1つは、和菓子店で働きながら技術・知識を身につけるパターンです。
和菓子職人は「餡炊き3年、薪焚き5年」といわれ、おおよそ10年は下積み期間となります。
師匠のもとで修行を積み、長い歳月をかけて一人前の和菓子職人を目指すのです。
もう1つは、製菓専門学校でお菓子作りの基礎を学び、和菓子店やメーカーに就職するパターンです。
和菓子作りは求められる知識・積むべき経験の多い職業であるため、未経験から職人を目指すのは困難です。
特に近年は、あらゆる業界で人手不足・後継者不足が深刻化しています。
それは菓子業界も例に漏れず、職人の数が減少したほか、未経験者を雇って一人前に育てる余裕がないのです。
菓子業界においても即戦力が求められる時代となりました。
以上のことから、製菓専門学校を卒業し、和菓子職人を目指すパターンが主流です。
 

パティシェとは?

パティシェとは、ケーキやクッキーなどの「洋風菓子」を作る洋菓子職人のことです。
フランス発祥の職業であり、パティシェを名乗る人が現れた1440年代では、社会的地位の高い職業でした。
現代においても、本場フランスで働くには、「CAP Pâtissier (セ・ア・ペ パティシエ)」というパティシェの技術資格が必要です。
日本とは違い、国家資格がなければパティシェとして働くことはできません。
日本におけるパティシェの勤務先は、洋菓子店や菓子メーカー、レストラン、ホテル、カフェなど多岐にわたります。
和菓子職人同様、菓子製造の技術や知識、美的センスが求められる職業です。
なお、パティシェも和菓子職人同様、専門学校を卒業してから働き始める人がほとんどです。
洋菓子店などの店主に弟子入りするパターンもありますが、現実的ではないでしょう。
製菓専門学校で基礎を身につけた上で、「製菓衛生師」などの資格を取得し、就職する人が大半です。
 

和菓子職人の適正がある人とは?

日本の伝統菓子を作り、守り続ける和菓子職人。
熟練の職人を思い浮かべますが、若い世代にも人気で、志す人の多い職業です。
ここでは、和菓子職人に適正のある人の特徴を解説します。

 

和菓子が好きな人

もっともシンプルありながら、重要なポイントです。
和菓子職人は下積み期間が長く、道半ばで夢を諦めてしまう人も少なくありません。
人に喜びや感動、夢を与える職業ですが、その分だけ一人前への道のりは険しいものです。
したがって、心から和菓子が好きな人、お菓子作りを楽しめる人、
強い意志で修行に取り組める人は、和菓子職人の適正があるといえるでしょう。
なお、技術面においては、高い集中力や手先の器用さを求められます。

 

勉強熱心で好奇心・探究心がある人

和菓子は、一流とされる和菓子職人も「毎日が修行」と語るほど奥が深い世界です。
単に和菓子の製造スキルが高くても、お客さんの心を掴む和菓子は作れないでしょう。
いわば、和菓子はアート作品のようなものです。
伝統を守りつつ、革新的なアイデアや創造性を盛り込んだ、
新しい和菓子を追求していきます。
そのため、勉強熱心で好奇心が強い人、
自分だけの作品を形にしたい探究心のある人は、和菓子職人に向いているといえます。
事実、一流の和菓子職人は接客スキルや商品開発に余念がありません。
既存のレシピから和菓子を製造するだけでなく、
お客様との接し方や、和菓子を見る人・食べる人にどうしたら喜んでもらえるのか、考えています。
さらに経営者視点で売れる新商品を考えたり、若手人材を育てたりと、菓子製造以外の仕事も担います。

 

まとめ

これから和菓子職人を目指すなら、製菓専門学校への入学をおすすめします。
たとえば、日本菓子専門学校の製菓技術学科(2年制)は、1年次に菓子製造の基礎を抑え、2年次に和菓子製造あるいは洋菓子製造を学習します。
本格的な和菓子の製造スキル・知識を学びたいなら、2年生になるタイミングで和菓子コースを選びましょう。
現場と同じ機材・設備で実習できるのはもちろん、
現場同様の実践的なプログラム、日本文化を学ぶ茶道などを取り入れたカリキュラムが用意されています。
現役の職人から直接指導を受けることもでき、実店舗での修行や独学に比べ、和菓子製造を効率的に学べます。
興味のある方は、日本菓子専門学校のオープンキャンパスをチェックしてみましょう。
学校に直接足を運ぶ来校型、オンラインで参加するWEB型の2種類があるため、参加しやすい方を選んでください。
 
 
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