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いわ散歩…端午の節句

よく「暦の上では」と言いますが、立夏(今年は5/5日)を前にして
本日4月25日(月)の気温は27℃…もう夏ですね。

そんな陽気に誘われて、学校のツツジも満開です。


実物は写真より数倍キレイなので、直にご覧あれ。
今週末のオープンキャンパスに参加される方は、
是非とも公園口から。

季節を先取りしたツツジから「いわ散歩」始まり始まり。

今回のテーマは「端午の節句」。
男の子の健やかな成長を願い「鯉のぼり」「兜」を飾り、
「柏餅」や「ちまき」を食べて祝います。

鯉は滝を登り竜に成るという言い伝えから、
立身出世の縁起をかけて。
兜は身を護る事から、無病息災を願って飾ります。

さて、ここからは和菓子の話。
「柏餅」は関東、「ちまき」は関西で好まれます。
それは関東は武家社会、関西は公家社会だった事に関係しています。
柏の葉は新芽が出るまで散りません。
その特徴が子孫繁栄に繋がるとされ、お家継続を願う関東で広まりました。
「ちまき」が中国から伝わったのは奈良時代、もちろん都は奈良。
伝達手段が発達していない時代のため、近畿地方の文化になったとか。

日菓専が有るのは東京。

今回は、柏餅を作るのに必要な器具を紹介します。

1番目は「製餡機」


※製餡とは…ザックリ言いますと、豆から餡を作ること。
手間は掛かりますが、これが和菓子の要になります。
日菓専では、毎朝担当職員が小豆から餡の元になる「生餡」を作っています。
※生餡とは…餡に砂糖を混ぜる前の物。
本校の学生達は、鮮度の良い生餡から餡を練ります。
だから、美味しいのは当たり前なんですね。

2番目は「餡練り機」


授業では各自ヘラを持ち、手作業で練ります。
写真は、和菓子屋さんに欠かせない餡練り機。
学校でも活躍中。

3番目は「蒸し器」


中餡が完成したら、次は生地。
柏餅の生地は、粳米が原料の「上新粉」と水だけで出来てます。

4番目は「どう搗き」


どう搗き…餅つき機のこと。
蒸した生地を石臼で搗くことで、あの弾力が産まれます。

学校には、もう1台テフロン製の「どう搗き」もあります。
なぜ2台有るのか…理由は比較。
石臼の良い点は弾力が出ること、弱点は石臼に菌が付き易いこと。
テフロンは石臼の逆。
石臼の弱点は、熱湯で殺菌する事で解消できます。
長所と短所は表裏一体、両方知る事で選択肢を広げます。

生地が完成したら、後は全て手作業。
美味しい柏餅の出来上がり。

もうすぐGW。
1年に1回ですから、色々お店の柏餅を食べてみて下さい。

今日の1枚。


校庭のハナミズキ。
昨日の雨と、今日の日差しで元気に咲いてます。

おまけの1枚。


秋の味覚が早くも実を付けていました。
葉が特徴的で、お寿司を巻いたりします。

皆さん、何の実か解りますか?
質問のある方は、Bクラスの担任まで。

明日の柏餅(菅野先生製)を楽しみに、今回はここまで。

おしまい。





 

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